建て替え中の仮住まいにはいくらかかる?状況ごとの費用を徹底解説

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writer : 迫田 幾太郎

建て替え中の仮住まいにはいくらかかる?状況ごとの費用を徹底解説

「建て替え中の仮住まいにかかる費用ってどのくらい?」
「建て替え中にかかる費用を把握しておきたい!」

建て替え中は仮住まいしなければ住む場所がなく、生活することができません。建て替えにはお金がかかるうえに照明器具やカーテンの買い増しなどの出費がかさむため、可能な限り仮住まいの費用をおさえたい方もいるでしょう。

そもそも、建て替え中の仮住まいにかかる費用を詳細に把握しておかなければ予想外の出費に悩みかねません。

そこで本記事では、建て替え中の仮住まいにかかる費用を紹介します。あわせて、注意点や仮住まいにかかる費用をおさえるコツも解説するので、ぜひ参考にしてください。

なお、建て替え中の仮住まいについてより詳しく知りたい方は次の記事もあわせてご覧ください。

【2025年最新】建て替え中の仮住まいはどうする?費用や探し方、注意点まで

建て替えの仮住まいにかかる費用

結論、建て替えには次のような費用が必要です。ここからは、建て替えの仮住まいにかかる費用を、7つにまとめて詳しく解説します。

項目費用
2回分の引っ越し費用(通常期を想定)20万円~
家賃・滞在費96万円~
荷物の一時預かり代24万円~
光熱費18万円~
仲介手数料16万円~
管理費・保証料5万円~
火災保険・鍵交換代など5万円~
合計184万円~
日本テンポラリーハウスに掲載の4LDKの戸建てに仮住まい期間6カ月滞在したと仮定して記載

2回分の引っ越し代

2回分の引っ越し代は、建て替えの仮住まいにかかる費用の1つです。建て替えする建物から仮住まい先への転入と転出時に、引っ越し代がかかります。

引っ越し代は、距離や荷物の多さにより料金が異なります。また、12月〜4月は引っ越しの繁忙期であり、時期次第で大きく費用が変わることに注意が必要です。

もし、引っ越し業者へ依頼する場合は、予約が取りづらく割引に応じてもらえない繁忙期は避けるのが賢明です。また、家具・家電といった大きな荷物のみ引っ越し業者へ依頼し、残りの荷物を自分の車で運ぶと引っ越し費用を抑えることができます。

スムーズに引っ越しをするためにも、どこまで業者に依頼するのか検討し、工事のスケジュールがわかり次第早めに引っ越しの予約を取りましょう。

家賃・滞在費

家賃・滞在費も、建て替えの仮住まいにかかる費用の1つです。仮住まい期間に生活するマンスリーマンションやホテルなどにかかる家賃・滞在費は欠かせません。

仮住まい期間は工期によるものの、6か月前後が一般的です。家族構成や予算に応じて、仮住まい先を決めましょう。

仮住まい先により家賃・滞在費は大きく異なります。また、部屋数や広さが必要なほど家賃・滞在費は負担が大きくなります。

立地や隣接駐車場ありといった利便性に加えて、費用も考慮して仮住まい先を決めるのが賢明です。

荷物の一時預かり代

建て替えの仮住まいでは、荷物の一時預かり代もかかる費用として挙げられます。

荷物が多い場合や仮住まい先で必要なものだけを移動させる際には、荷物の一時預かりが必要です。荷物の一時預かりには、次のような場所があります。

  • トランクルーム
  • 引っ越し業者の荷物一時預かりサービス
  • 実家

もし、実家が建て替え中の場所からそれほど遠くなければ、実家に相談して荷物を仮置きさせてもらうのがおすすめです。

トランクルームは契約が必要であったり、引っ越し業者の荷物一時預かりサービスは荷物の量や時期により料金が異なるため見積もりにきてもらう必要があります。手間と費用面を合わせて、荷物をどうするのかを考えることが欠かせません。

光熱費

光熱費も、建て替えの仮住まいにかかる費用の1つです。ホテルを仮住まい先に選ぶ以外は、光熱費がかかります。ガス・電気・水道の開栓手続きを行い、使用分を支払わなければなりません。

ただし、一部のマンスリーマンションは光熱費込みで家賃の支払いをするところもあります。また、実家に仮住まいをする場合は、のちにトラブルにならないよう光熱費の負担などを事前に話しておくことが賢明です。

仮住まい先で光熱費がかかる場合は、これまでと同等額の支払いがあることを念頭におきましょう。

仲介手数料

仲介手数料も、建て替えの仮住まいにかかる費用で忘れてはいけないものの1つです。不動産会社を仲介する賃貸の短期契約を仮住まいにする場合は、仲介手数料もかかります。

仲介手数料の上限額は『家賃1か月相当の金額以内』と宅地建物取引業法46条で決められています。不動産会社によるものの、多くの賃貸物件で家賃1か月分の仲介手数料の支払いがあることを念頭におきましょう。

管理費・保証料

建て替えの仮住まいにかかる費用として、管理費・保証料も挙げられます。管理費・保証料は、賃貸の短期契約やマンスリーマンションなどを仮住まいにする際に必要な費用です。

管理費とは物件の共用部分や建物そのものを維持するために必要な費用であり、保証料は保証会社に加入するためのものです。保証料を支払うと、家賃の滞納が起きた際に保証会社が立て替えて支払います。

一方、連帯保証人を立てれば保証料を支払わなくてもよいこともあります。保証料は不動産会社により異なるものの家賃1か月分ほど支払うこともあるため、負担が大きい場合には連帯保証人を立てるといいでしょう。

火災保険・鍵交換代など

火災保険・鍵交換代なども、建て替えの仮住まいにかかる費用の1つです。賃貸物件では火災保険への加入を求められたり、退去時に鍵交換代や清掃料を支払う必要があります。

ただし、賃貸物件を借りる際に必ず必要な費用ではありません。賃貸物件により、火災保険への加入の有無や退去時に求められる費用は異なるため、契約する前に確認しましょう。

また、マンスリーマンションでは退去時に清掃料を求められることが多くあります。部屋の広さにより清掃料は異なるため、事前に費用を確認するのが賢明です。

【仮住まい先別】建て替え中にかかる費用例

ここからは、仮住まい先ごとに建て替え中にかかる費用を、5つ紹介します。

マンスリーマンション

マンスリーマンション

マンスリーマンションでは、次のような費用がかかります。

費用の種類費用の目安
家賃(2DK)(※1)約20万円~(エリアによる)
清掃費約3.5万円~
光熱費(1か月)約3万円~
管理費(1か月)約5万円~
トランクルーム契約料(8帖)(※2)屋内型:1帖7,000円~
屋外型:1帖5,000円~
合計(仮住まい期間6カ月)195.5万円~
※1:マンスリーズに掲載されている大田区の物件を参考に記載
※2:加瀬のレンタルボックスに掲載されている大田区の情報をもとに記載

マンスリーマンションは敷金・礼金が不要であるものの、一人暮らしの物件が多く、2DKといったファミリー物件は少ない傾向にあります。

また、家具・家電付のマンスリーマンションも多いため、仮住まいをする際はトランクルームへ荷物を預ける可能性が高いでしょう。

賃貸の短期契約

賃貸の短期契約

賃貸の短期契約では、次のような費用がかかります。

費用の種類費用の目安
一戸建ての家賃(4LDK)(※3)約16万円~(エリアによる)
敷金・礼金(家賃の1カ月分)約32万円~
仲介手数料(おおよそ家賃1カ月分)約16万円~
保証料・他の初期費用約3万円~
光熱費(1か月)約3万円~
合計(仮住まい期間6カ月)150万円~
※3:日本テンポラリーハウスに掲載されている大田区の物件を参考に記載

賃貸の短期契約であれば、アパートや戸建てなど家族構成に応じて仮住まい先を探しやすい傾向があります。また、家具・家電付がほとんどないことで大型荷物を移動させる必要があるものの、戸建てを借りればトランクルームを契約せずに済む可能性があります。

実家

実家

実家を仮住まいにすると、次のような費用がかかります。

費用の種類費用の目安
住居費0円
トランクルーム契約料(8帖)(※2)屋内型:1帖7,000円~
屋外型:1帖5,000円~
合計(仮住まい期間6カ月)24万円~
※2:加瀬のレンタルボックスに掲載されている大田区の情報をもとに記載

もし、どちらかの実家が近くにあれば、仮住まい先を探す手間や費用をかけず建て替え中に生活できます。加えて、空き部屋があり大型家具・家電も仮置きできるようであれば、トランクルームの契約も不要です。

ただし、のちにトラブルにならないよう実家に仮住まいする際には、光熱費の取り決めや食事当番など決めてから住むといいでしょう。

ホテル

ホテル

ホテルの仮住まいでは、次のような費用がかかります。

費用の種類費用の目安
滞在費(※4)約10万円~
トランクルーム契約料(8帖)屋内型:1帖7,000円~
屋外型:1帖5,000円~
合計(仮住まい期間6カ月)84万円~
※4:アパホテルの30日99,000円マンスリープランをもとに掲載

ホテルを仮住まいにすると、賃貸の契約は不要であり光熱費も支払う必要がありません。生活に必要なもののみで仮住まいできるものの、大型の家具・家電や季節ものなどをトランクルームに預けることが欠かせません。

加えて、ホテルにミニキッチンがなけば毎食外食になるうえに、洗濯もコインランドリーに行く必要があり、出費がかさみがちになります。費用面を考慮して、決めることが重要です。

プレハブ

プレハブを仮住まいにすると、次のような費用がかかります。

費用の種類費用の目安
レンタル代(20帖)(※5)約10万円~
基本管理費(初月のみ)約15万円
搬入・搬出代約12万円~
光熱費(1か月)約3万円~
合計(仮住まい期間6カ月)90万円~
※5:三共フロンティアに掲載されているものを参考に記載

建て替えを行う敷地に余裕があれば、プレハブを建てて仮住まいすることも可能です。敷地内に住めれば、工事の進捗がわかるといったメリットもあります。

ただし、自治体により建築確認が必要な場合もあるため、プレハブを建てる際は市役所で事前に相談するといいでしょう。

建て替え中の仮住まい費用をおさえるコツ

ここからは、建て替え中の仮住まい費用をおさえるコツを、4つにまとめて紹介します。

建て替えの工期を施工会社と相談する

建て替えの工期を施工会社と相談することは、建て替え中の仮住まい費用をおさえるコツの1つです。作業を平行して行うといった工期の短縮が可能な方法を施工会社と相談すれば、仮住まい期間を短くでき費用の負担が減ります。

また、内装工事が完了して住める状態になり次第、引っ越し許可をもらうことも有効です。新築に住みながら駐車場の整備や庭の水道設置といった外構工事をお願いするなど、スケジュールを施工会社と相談してみましょう。

仮住まい期間が短いほど費用をおさえられるため、短い工期で建て替えを行うように施工会社へ問い合わせるのが賢明です。

提携する引っ越し業者を利用する

提携する引っ越し業者を利用することも、建て替え中の仮住まい費用をおさえるコツの1つです。

不動産会社と提携する引っ越し業者なら、独自の割引サービスを利用できます。仮住まいでは引っ越しを2回行うため、割引があると費用の負担を下げられるのです。

また、不動産会社に紹介してもらえれば、引っ越し業者を探す手間も省けます。見積もりにきてもらい、料金に納得がいかなければ交渉することもできるでしょう。

可能な限り仮住まい費用をおさえるためには、安い料金で引っ越しするのが賢明です。

広めの仮住まい先を選択する

広めの仮住まい先を選択することも、建て替え中の費用をおさえるコツとして挙げられます。仮住まいを選ぶ際には、費用を抑えるために比較的狭い間取りを選び、荷物をトランクルームに預けるという方がほとんどです。

しかし、実のところ広めの仮住まい先を選択する方がトランクルームを契約する必要がなく、結果的に費用を抑えることができるのです。仮住まいをする方の多くは、仮住まい先に荷物を持ち込み、新居に行くまでに整理します。

したがって、生活に必要な広さに加えて荷物を整理できるスペースを考慮した広さの間取りを選ぶことがおすすめです。少し家賃を上げるだけで間取りが広くなることがほとんどのため、ぜひ検討してみましょう。

補助金・助成金を利用する

補助金・助成金を利用することも、建て替え中の仮住まい費用をおさえるコツの1つです。建て替えでは次のような補助金・助成金が設けられています。

  • 解体費用助成金(自治体により有無や金額が異なる)
  • ブロック塀解体にかかる補助金(自治体により有無が金額が異なる)
  • 老朽危険家屋解体撤去補助金
  • 耐震改修工事の補助金(自治体により有無が金額が異なる)
  • 個人住宅用再エネ・省エネ設備等導入費補助金(自治体により有無が金額が異なる)
  • ZEH(ゼッチ)住宅にかかる補助金

各補助金・助成金は要件に当てはまれば利用できます。ただし、自治体により実施していないものもあるため、自治体ホームページで補助金・助成金の有無を調べるのが賢明です。

建て替え中の仮住まいにかかる費用の注意点

ここからは、建て替え中の仮住まいにかかる費用の注意点を、4つにまとめて紹介します。

ペットがいる場合は費用がかさみやすい

ペットとの仮住まいで費用がかさむことは、建て替え中の仮住まいにかかる費用の注意点の1つです。

ペットがいる場合、爪で壁や床にキズを付ける可能性があります。ペット可の物件は退去時の原状回復に費用がかかるおそれがあるため、敷金が2か月分といった通常の賃貸物件よりも高いことが多いです。

もちろん、原状回復にそれほど費用がかからなければ、退去時に返金してもらえます。しかし、ペットとともに仮住まいをすると初期費用は高い傾向にあることを把握しておきましょう。

そのため、ペットの爪をこまめに切り、床にマットを敷くなど原状を維持するための工夫が必要です。

工期が伸びると費用が高額になる可能性がある

工期が伸びると費用が高額になる可能性があることも、建て替え中の仮住まいにかかる費用の注意点の1つです。建て替えの工期が伸びれば、仮住まいの契約を延長しなければなりません。

ただし、契約延長が困難な場合は退去したのちに再度、仮住まい先を探し契約する必要があります。新たな仮住まい先への引っ越し費用や諸経費がさらにかかるため、仮住まいの費用が高額になりがちです。

そこで、工期が伸びても対応できるように、工事スケジュールよりも1〜2か月余裕を持って契約することをおすすめします。

荷物が多いと費用の負担が多くなる

建て替え中の仮住まいにかかる費用の注意点として、荷物が多いと費用の負担が多くなることが挙げられます。もともと荷物が多い場合は、広い仮住まい先を借りるかトランクルームなどに荷物を預けなければなりません。

広さのある仮住まい先を契約すると家賃が高くなり、トランクルームを利用しても大きい場所を借りるほど費用がかさみます。

前述したとおり、仮住まいに引っ越しする際に荷物の整理をするのが賢明です。不要なものを売るなど処分をすれば荷物は減らせます。また、近くに実家があれば、荷物の仮置きを相談してみましょう。

現金が必要になる

現金が必要になることも、建て替え中の仮住まいにかかる費用の注意点の1つです。建て替えの費用は住宅ローンを組み返済できるものの、仮住まいにかかる費用は住宅ローンには組み込めません。

必ず期限までに支払いが必要であるため、仮住まいにかかる費用は事前に用意することが不可欠です。前述したとおり、建て替え中の仮住まいにかかる費用は約200万円です。

高額であることからすぐに用意できない場合も多いため、仮住まいには現金が必要になることを念頭におかなければなりません。

予算内で仮住まい先を探すなら日本テンポラリーハウスにご相談ください

日本テンポラリーハウス
出典:日本テンポラリーハウス株式会社
項目詳細
会社名日本テンポラリーハウス株式会社
会社住所東京都杉並区荻窪5丁目23-3 FKビル
創業年数平成元年
公式サイトhttps://t-house.co.jp/

日本テンポラリーハウスは、建て替えやリフォーム中の仮住まいを紹介する会社です。

首都圏の仮住まい物保有者数No.1の実績があるため、要望に応じた仮住まいの紹介ができます。希望があれば、施工業者とやりとりを行い仮住まい期間と引っ越し時期に合わせて、引っ越し手続きや電気・水道といったライフラインの契約まで一貫して担当します。

また、トランクルーム付きで収納スペースが確保された仮住まいも紹介が可能です。駐車場付きやペット可の仮住まいなど、さまざまなタイプの物件を予算内で紹介するので、ぜひ日本テンポラリーハウスへお問い合わせください。

まとめ

建て替え中の仮住まいでは仮住まい先により異なるものの、家賃・滞在費、2回分の引っ越し代などさまざな費用がかかります。

加えて、荷物が多い場合には一時的にトランクルームに預ける必要があり、さらなる出費が不可欠です。そのため、建て替え中の仮住まいでは荷物や費用の問題で、悩みを抱える人もいるでしょう。

日本テンポラリーハウスなら、予算内で希望に応じた仮住まい先をご紹介します。約6か月間の仮住まい生活を快適に過ごすためにも、一度ご相談ください。

本記事があなたのお役に立てることを願っております。

この記事を書いた人
空き家活用コンサルタント
迫田 幾太郎(Ikutaro Sakoda)

空き家活用コンサルタントとして、100件以上の仮住まい物件を提供。仮住まい活用のみならず、売買、建て替え等幅広い提案を得意とする。

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