リフォーム中の仮住まいはどうする？探す方法や流れ、知っておくべきことまで

「リフォームでも仮住まいって必要なの？」
「リフォーム中の仮住まい先ってどうやって探せばいい？」

より快適な生活を送るために、リフォームを検討している方もいるでしょう。なかには、大規模なリフォームによって期間が長くなることから、仮住まいをどうすべきなのか疑問を抱いている方も多いはず。

結論から述べると、1週間を超えるリフォームでは仮住まいをするケースが多いです。

とはいえ、仮住まいは頻繁に経験することではないため、どうすればいいのか右も左も分からないという方がほとんどです。仮住まいをする場合には、なるべく早く行動に移すことが重要です。

そこで本記事では、リフォーム中の仮住まいについて、仮住まい先を探す方法や契約までの流れを紹介します。あわせて、リフォーム中の仮住まい先の候補と知っておくべきポイントも紹介するので、ぜひ参考にしてください。

リフォーム中は仮住まいが必要？

先述したように、1週間を超えるリフォームでは仮住まいをするケースが多いです。なぜなら、リフォームの実施によって生活に支障をきたすことや危険を伴うこともあるからです。

ただし、リフォームの内容によって仮住まいの有無は異なります。ここからは、下記2つのケースについて詳しく解説します。

• 仮住まいが必要な場合
• 仮住まいが必要でない場合

仮住まいが必要な場合

リフォーム中では、次のような場合に仮住まいが必要になる傾向があります。

• 住宅全体の改修
• 水回りの全面改修
• 長期間のリフォームを実施
• 高齢者や子どもの居住により危険を伴う場合
• 生活に支障をきたす場合

リフォーム中で必ず仮住まいが必要になるのは、スケルトンリフォームのように住宅を全面改修する場合です。

スケルトンリフォームでは、柱や梁といった構造部のみを残して大規模なリフォームを行います。家から荷物を全て運び出し、内装や間取りなどを作り直すため、仮住まいが欠かせません。

また、間取り変更などでリフォームを長期間実施する場合や、騒音と振動が居住者の負担になる場合なども仮住まいが必要です。他にも、キッチンやトイレのリフォーム実施によって生活が不便になる場合も仮住まいが必要となることがあります。

仮住まいが必要でない場合

次のようなリフォームでは、仮住まいの必要はありません。

• 部分的なリフォーム
• リフォームの実施個所が多いが、生活場所を確保できる場合

部分的なリフォームとは、外壁塗装やフローリングの張り替えといった改修を指します。ただし、リフォームの実施場所次第では、荷物の移動が必要な場合もあります。

荷物の移動が必要な場合には、リフォーム前に業者と相談しましょう。また、リフォーム箇所の多い工事でも荷物の移動が可能で生活設備が整う場合には、仮住まいの必要はありません。

たとえば、2階部分の全面リフォームで、生活設備が1階にまとめられている場合です。リフォーム箇所が多いと長期間の工事になるものの、生活に支障がなければ仮住まいが必要でない場合もあります。

リフォーム中の仮住まい先を探す方法

ここからは、リフォーム中の仮住まい先を探す方法を、3つにまとめて紹介します。

• 仮住まい専門業者に相談する
• 不動産会社に相談する
• インターネットで探す

仮住まい専門業者に相談する

仮住まい専門業者に相談することは、リフォーム中の仮住まい先を探す方法の1つです。仮住まい専門業者なら、希望にあう物件が見つかりやすくなります。

実のところ、仮住まいといった短期契約が可能な物件はそれほど多くありません。加えて、部屋の広さや駐車場付きのような条件が多いほど、仮住まい先が見つからないこともあります。

だからこそ、仮住まい専門業者に相談すれば、時間をかけず条件にあう仮住まい先を探せるのです。

なお、日本テンポラリーハウスでは、仮住まい専門の物件を多く扱っています。実績も豊富なため、仮住まいに関するお悩みがある方はお気軽にご相談ください。

不動産会社に相談する

不動産会社に相談することも、リフォーム中の仮住まい先を探す方法の1つです。地域の不動産会社なら、行きやすい立地にあるうえに複数社あり、比較検討しやすい環境が整えられています。

地域の不動産会社では、独自の物件を持っていることもあるためおすすめです。賃貸物件所有者との長年の付き合いから、インターネットで公開されない物件を取り扱うこともあります。

不動産会社へ出向き直接相談すれば、条件にあう仮住まい先の紹介を受けられる可能性があるため訪れてみることも1つの方法です。

インターネットで探す

リフォーム中の仮住まい先を探す際には、インターネットで探すという方法もあります。近年では、賃貸物件の情報をインターネットで公開していることがほとんどです。

たとえば、SUUMOといった不動産サイトではエリアや部屋の大きさなどで絞れば、物件情報の閲覧が可能です。どのような物件があるのかといった情報を得るには、時間や手間をかけずに検索できるインターネットをおすすめします。

とはいえ、インターネットで公開する物件は一部であるため、参考にしながら別の方法でも仮住まい先を探すのが賢明です。

リフォームの準備期間から仮住まいを始めるまでの流れ

リフォームの準備期間から仮住まいを始めるまでは、一般的に次のような流れで進みます。

• リフォームの打合せで工期を決める
• 工期にあわせて仮住まい探しをする
• 物件の内覧をする
• 仮住まい先の契約を行う
• 引っ越し業者の手配をする
• 仮住まいを開始する

リフォームの準備期間から仮住まいの設定と契約までには、2か月ほどかかるのが一般的です。工期が長い場合には、仮住まいでストレスを抱えないように、仮住まい探しに時間をかけることがおすすめです。

仮住まいを探す際には、釣り広告が多かったり、長期向けの物件が多く短期で貸してもらえないといったケースも少なくありません。仮住まい先が見つからず、リフォームが進められないという事態に陥らないためにも、早めに行動するのが賢明です。

リフォーム中の仮住まい先4つの候補

ここからは、リフォーム中の仮住まい先候補を、4つにまとめて紹介します。

• 実家
• ホテル
• マンスリーマンション
• 賃貸物件

実家

実家は、リフォーム中の仮住まい先候補の1つです。リフォーム期間が短いほど、実家を仮住まい先に選ぶのをおすすめします。

キッチンやお風呂のリフォームで生活に支障をきたす場合やリフォーム期間が短い際には、実家に相談しましょう。実家の部屋が空いていれば、住まわせてもらうことで費用を大幅に削減できます。

また、荷物も置かせてもらえるケースが多く、トランクルームなどを借りる手間と費用をなくせます。近くに実家がある方は、一度相談してみることが賢明です。

ホテル

ホテルも、リフォーム中の仮住まい先候補の1つです。リフォーム期間が短いものの、実家で仮住まいするのが難しい場合にはホテルをおすすめします。

ホテルなら賃貸契約は不要であり、予約のみで滞在が可能です。とくに、お風呂やトイレのリフォームで生活に支障がある場合、ホテルなら最低限の荷物で滞在できるといったメリットがあります。

ただし、ホテルでの仮住まいは、外食費やコインランドリー代などで出費がかさみがちです。そのため、予算をしっかりと立てておくことが重要です。

マンスリーマンション

リフォーム中の仮住まい先には、マンスリーマンションも候補として挙げられます。リフォーム期間が1か月以上あるなら、マンスリーマンションも検討しましょう。

マンスリーマンションは月単位で契約を行うため、工期に応じて契約期間を決めやすい特徴があります。加えて、マンスリーマンションには家具や家電の備え付け物件が多く、身の回り品と食器のような日用品のみでも生活が可能です。

引っ越しの負担も少ないため、家具や家電の移動が必要ない場合にはマンスリーマンションも選択肢に入れましょう。

賃貸物件

リフォーム中の仮住まい先の候補として、賃貸物件もあります。リフォーム期間が長く、荷物を移動させる必要があるなら、賃貸物件に仮住まいすることをおすすめします。

スケルトンリフォームのような大規模リフォームでは、荷物の移動が欠かせません。リフォーム期間も長いため、生活のしやすさを考えると賃貸物件で暮らすのが賢明です。

ただし、一般的に賃貸物件を保有する大家さんは、長く居住する人との契約を希望する傾向にあります。なぜなら、賃貸物件では人が入れ替わる度にクリーニングや鍵交換が必須であり、多くの手間がかかるからです。

上記の理由からも短期契約の賃貸物件は少ないため、早めに探し始めることが重要です。

リフォーム中の仮住まいにかかる費用

リフォーム中の仮住まいには、一般的に次のような費用がかかります。

項目	費用
引っ越し費用（通常期・2回分）	20万円～
家賃・滞在費	3万円～
荷物の一時お預かり費	1万円～
管理費・保証料など	2万円～
火災保険・鍵交換代など	2万円～

管理費・保証料は、賃貸物件やマンスリーマンションへ仮住まいした場合、必要になる可能性のある費用です。また、火災保険・鍵交換代などは、賃貸物件へ仮住まいする際に欠かせません。

ただし、物件により必要な費用は異なるため、契約前に確認することをおすすめします。

リフォーム中の仮住まいで知っておくべき7つのポイント

最後に、リフォーム中の仮住まいで知っておくべきポイントを、7つにまとめて解説します。

• 1年未満の仮住まいなら住民票を異動させなくて良い
• 荷物が多い場合はトランクルームを活用する
• 仮住まい中に必要な手続きを把握しておく
• ペットがいる場合は「ペット可」の物件を探す
• 小・中学校の学区内にする
• 部屋の間取りや広さを検討する
• なるべく早めに探し始める

1年未満の仮住まいなら住民票を異動させなくて良い

1年未満の仮住まいなら、住民票を異動させる必要はありません。住所が変われば住民票を異動させる必要があるものの、新住所に住む期間が1年未満の場合は届け出は不要です。

住民票を異動させると、運転免許証や保険証の住所も変更する必要があります。必要な住所変更をしたのち、リフォーム完了後には元の住所に戻さなければなりません。

リフォームの多くは1年未満で工事が終わるため、特別な理由がなければ仮住まい中は住民票を異動させないのが賢明です。

荷物が多い場合はトランクルームを活用する

荷物が多い場合はトランクルームを活用することも、リフォーム中の仮住まいで知っておくべきポイントの1つです。トランクルームを活用すれば、仮住まい先によっては費用を抑えられます。

トランクルームには、空調完備や室内といった種類があり、適した環境で荷物を預けることも可能です。加えて、月極で借りられることもあり、工期にあわせて荷物を預けやすい環境が整えられています。

トランクルームの使い勝手が良い点でも、リフォーム中の仮住まいで荷物が多い際には活用するのがおすすめです。

仮住まい中に必要な手続きを把握しておく

必要な手続きを把握しておくことも、リフォーム中の仮住まいで知っておくべきポイントです。仮住まい中に必要な手続きを把握しておけば、スムーズに仮住まい生活を始められます。

仮住まい中に必要な手続きには、次のようなものがあります。

• ライフラインの契約変更
• インターネットの手続き
• 転居届の提出
• クレジットカードの住所変更
• 学校・会社への報告

仮住まい中に必要な手続きを怠ると生活が不便になることは避けられないため、事前に手続きを把握するのが賢明です。

ペットがいる場合は「ペット可」の物件を探す

ペットがいる場合は「ペット可」の物件を探すことも、リフォーム中の仮住まいで知っておくべきことです。ペット可の物件で仮住まいをしなければ、近隣や退去時にトラブルが生じやすくなります。

なぜなら、ペットには独特の臭いがあり、大きな声で鳴く可能性があるためです。加えて、爪で床をキズ付けることも考えられます。

近隣住民や退去時にオーナーとトラブルを生じさせないためにも、必ずペット可の物件へ入居することが大切です。

小・中学校の学区内にする

リフォーム中の仮住まいでは、小・中学校の学区内にすることも知っておくべきポイントの1つです。学区外での仮住まいでは、転校や保護者の送迎が必要な場合もあります。

これまで通りの登校が難しいことが多く、転校を避けられても自転車通学の場合には保護者の送迎が不可欠なこともあります。登校と下校の双方で保護者の送迎が必要になると生活が変わるため、できる限り学区内で仮住まいを探すのが賢明です。

ただし、実際には学区内に仮住まい先があるケースはそこまで多くありません。そのため、電車通学やバス通学、自転車通学、送り迎えをどの程度考慮できるかがカギとなります。

難しい場合には、大型連休に工期をかぶせてしまうというのもひとつの方法です。

部屋の間取りや広さを検討する

リフォーム中の仮住まいでは、部屋の間取りや広さを慎重に検討しましょう。家族の人数に合わせて部屋の間取りや広さを検討しなければ、ストレスを抱えやすくなります。

仮住まいといえど、狭すぎる部屋では圧迫感を感じて落ち着きません。そのため、リフォーム中の仮住まいでは、居住人数に適した広さの間取りや部屋数を検討し、物件選びをするのが賢明です。

とくに自分1人の時間を大切にする人は、狭い空間でも確保できるような仮住まい探しをすることが重要になります。

なるべく早めに探し始める

なるべく早めに探し始めることも、リフォーム中の仮住まいで知っておくべきポイントの1つです。仮住まい先を早めに探さないと、希望にあう物件が見つかりづらくなります。

リフォーム中の仮住まいは短期契約であり、それほど物件数が多くありません。少ない物件数のなかから、希望条件にあう仮住まい先が見つからないことも考えられます。

そのため、リフォームの検討段階から仮住まい先をピックアップすることがおすすめです。希望条件にあう仮住まい先で生活するためにも、リフォーム中の仮住まい先探しは早めに始めましょう。

仮住まいのことなら日本テンポラリーハウスにご相談ください

項目	詳細
会社名	日本テンポラリーハウス株式会社
会社住所	東京都杉並区荻窪5丁目23-3　FKビル
創業年数	平成元年
公式サイト	https://t-house.co.jp/

日本テンポラリーハウスは、仮住まい専門の不動産会社です。

マンションや戸建てのみならず、UR物件などさまざまな種類の仮住まい先をご紹介します。加えて、ペット可や駐車場付きなどの条件を満たす仮住まい先も取り扱いがあります。

日本テンポラリーハウスなら、初めての方でも安心の仮住まい先を見つけることが可能です。手間と時間をかけずに仮住まい先を探したいという方は、ぜひ日本テンポラリーハウスにご相談ください。

まとめ

本記事では、リフォーム中の仮住まいについて解説しました。結論、リフォーム中は仮住まいが必要な場合もあります。

スケルトンリフォームのような大規模なリフォームや高齢者・子どもが居て改修工事が危険と判断される場合などは、仮住まいが欠かせません。

一方、フローリングの張り替えといった部分的なリフォームは仮住まいの必要はなく、荷物の移動だけで実施可能です。リフォーム中の仮住まいが必要なのかは業者との相談が不可欠であるものの、生活に支障をきたす場合には自分で判断することもできます。

リフォームで仮住まいをするなら、日本テンポラリーハウスにご相談ください。本記事があなたのお役に立てることを願っております。

この記事を書いた人

仮住まいコンサルタント
迫田 幾太郎（Ikutaro Sakota）

仮住まいに関するコンサルタントであり、20年以上の経験を持つ不動産業界のベテラン。仮住まいや短期滞在に特化したアドバイザーとして、数多くの顧客にアドバイスを提供。