【家を貸したい方必見】リロケーションサービスとは?かかる費用や注意点まで

「リロケーションサービスって具体的にどんなサービスなの?」
「聞き馴染みのないサービスだから利用してもいいのか不安…」
海外赴任や転勤が決まり、自宅の管理をどうすべきか悩んでいる方もいるでしょう。いずれかは自宅に戻り生活することを考えると、確実に管理して家の劣化を最小限におさえたいはずです。
リロケーションサービスとは、家を空ける期間に自宅の貸し出しや管理を代行するサービスのことです。リロケーションサービスを利用すれば、自宅の管理を任せながら家賃収入を得られます。
とはいえ、聞き馴染みのないサービスだからこそ、不安を抱えている方もいるはずです。
そこで、本記事ではリロケーションサービスをメリットやデメリット、費用を交えて紹介します。あわせて、リロケーションサービス利用時の注意点も解説するので、ぜひ参考にしてください。
目次
リロケーションサービスとは?
リロケーションサービスとは、自宅を賃貸で貸すために管理会社などに家の管理を代行してもらうサービスのことです。主に、期間が定められた海外赴任や転勤などの際に、空き家による劣化や防犯リスクを軽減するために利用されます。
家を空ける期間が明確に決まっており、自宅を賃貸で貸したい方におすすめなサービスです。リロケーションサービスでは、契約期間を定める必要があるため、賃貸契約には次の契約方法が利用されます。
賃貸契約の種類 | 詳細 |
---|---|
定期借家契約 | 契約期間を定めて契約を行い、更新しない賃貸借契約。契約が満了すれば、必ず契約が終了する形態。 |
一時使用賃貸契約 | 建物や土地を一時的に利用する際に利用される賃貸借契約。借地借家法の適応を受けない形態であり契約満了時に更新がないうえに、正当な理由なく解約が可能。 |
リロケーションサービスでは、契約満了後は確実に自宅で生活ができる点で安心です。また、サービス利用中には管理会社が入居者の募集や契約、トラブル対応を代行します。
近くに住んでいなくても、問題が生じた際には連絡をくれるため心配はいりません。リロケーションサービスで入居者が決まれば、水回りの不具合や換気による家の劣化などを防ぎやすくなります。
再び自宅での生活を見据えると、空き家を維持するよりも快適に住める環境を整えることが可能です。
リロケーションサービスを利用するメリット
リロケーションのメリットを知れば自分にとって利点があるサービスなのかが分かり、利用の判断をしやすくなります。ここからはリロケーションサービスを利用するメリットを、3つ紹介します。
家賃収入を得られる
家賃収入を得られる点は、リロケーションサービスを利用するメリットの1つです。入居者が決まれば毎月安定した収入を得られるため、経済的に楽になります。
自宅を賃貸で貸さなくても、土地や建物を所有していれば固定資産税や火災保険料などの費用がかかります。加えて、赴任先や転勤先などの家賃や生活費など様々なことにお金が必要です。
そこで、家賃収入があると毎月安定した金額を受け取れて、家計を管理しやすくなります。空き家のままでは家賃収入はなく、納税や保険料の支払いなど出費がかさむだけです。
リロケーションサービスを利用し家賃収入を得られると、自宅で生活しない間にかかる費用を軽減できます。
家の劣化を抑えられる
リロケーションサービスを利用すると、家の劣化も抑えられます。自宅を賃貸で貸すことで人の手で家を管理することができ、家中の換気が可能になります。
結果的に、カビが発生しづらくなるため、家の劣化を防げるのです。とくに、梅雨から夏にかけて湿度が高い時期が続きます。
家を閉め切ったままにすると湿気が溜まり、壁などから構造部へとカビが広がる可能性が高いです。柱や梁といった構造部までカビが広がると、木材が腐食して耐震性が低下します。
加えて、居住者がいない家にシロアリやネズミといった害虫が入り込んでも、誰も気が付きません。害虫が建材や電線などをかじり被害が大きくなるだけです。
リロケーションサービスを利用すると家の劣化を抑えられて、再び自宅で生活する時に安心して暮らせます。
防犯・防災対策になる
防犯・防災対策になることも、リロケーションサービスの利点です。自宅に居住者がいると、空き巣や放火などの被害を軽減できるため、防犯や防災対策になります。
自宅を空き家のままにすると空き巣犯が侵入しやすく、ゴミやタバコのポイ捨てなどの被害に遭う可能性が高まります。加えて、台風や地震の際に生じる自然発火を早期に発見することができません。
自宅に居住者がいないと、被害が大きくなる傾向があります。リロケーションサービスで自宅を空き家にしなければ、空き巣や災害時の被害を最小限に抑えられるのです。
リロケーションサービスを利用するデメリット
リロケーションサービスのデメリットも合わせて知ればリスクを把握でき、利用すべきかの判断材料になります。ここではリロケーションサービスを利用するデメリットを、3つにまとめて紹介します。
賃料が相場よりも低い
リロケーションサービスは、家賃が相場よりも低いといったデメリットがあります。リロケーションでは契約期間が限定されるため、相場よりも家賃を1〜2割下げて募集しなければ入居者が決まりづらいのです。
一般物件の場合は契約期間に定めがなく、契約の更新もできることから長期間の居住ができます。また、子どもがいる場合には学校の関係で長期間居住する傾向があり、比較的居住者は決まりやすいです。
ただし、リロケーションサービスでは入居者に不利な契約であることが多いです。そのため、家賃を安くして契約しやすい条件にしなければ、魅力を感じづらい側面があります。
リロケーションサービスを利用すると家賃収入を得やすいものの、相場よりも賃料を安くしなければなりません。
内装や設備にキズが付く懸念がある
内装や設備にキズが付く懸念があることも、リロケーションサービスを利用するデメリットの1つです。自宅を賃貸で貸すため、居住者が生活をする際に壁や床、設備にキズをつけてしまう恐れがあります。
故意でなくても床に物を落としたり、運搬時に荷物を壁へぶつけることがあるのです。お気に入りの内装材や設備にキズがつく可能性を考慮して、家を貸す必要があります。
もし、キズが気になるようなら、再び自宅で生活する前に修繕をする必要があります。
管理会社が限定されやすい
管理会社が限定されやすいことも、リロケーションサービスの懸念点です。リロケーションサービスは契約期間が限定的であり、安定な収入を得にくい形態であるため、管理会社がそれほど多くありません。
大切な自宅を管理するからこそ自分の条件にあう管理会社を見つけたいものの、選べるほどない可能性があります。見つからない場合は、管理を引き受けてくれた会社に依頼することも考慮しましょう。
リロケーションサービスでは管理会社が少なく、思うような条件で自宅を管理してもらえない可能性があることに注意が必要です。
テンポラリーハウスサービスなら、リロケーションサービスを専門に扱っております。オーナー様のことを一番に考えたトータルサービスを実施しているため、まずはお気軽にご相談ください。
リロケーションサービスにかかる費用

リロケーションサービスを利用する際に費用面を把握しなけければ、想定外の出費に悩みかねません。リロケーションサービスを利用すべきか決めるには、かかる費用を知る必要があります。
そこで、ここからはリロケーションサービスにかかる費用を、3つ紹介します。
管理委託料
リロケーションサービスの利用には、管理委託料が必要なこともあります。管理委託料とは、リロケーションサービスの利用に申し込む際にかかる手数料です。
管理会社によるものの、1万円程度が相場と言われています。ただし、管理委託料が無料の管理会社もあるため、必ずかかる費用ではありません。
管理委託料は、リロケーションサービスの利用を開始するための手付金です。管理委託料が無料の管理会社を選びたくなるものの、サービス全体を確認してから決めましょう。
契約事務手数料
契約事務手数料も、リロケーションサービスにかかる費用の1つです。契約事務手数料とは入居者が決まり、事務手続きをする際にかかる費用です。
リロケーションサービスでは契約の手続きを管理会社が代行するため、事務手続きの際に費用がかかります。契約事務手数料の相場は、家賃×0.5〜1ヶ月分です。
一般的な賃貸物件の契約に必要な仲介手数料は、家賃1ヶ月分であることが多いです。リロケーションサービスの契約事務手数料は、仲介手数料と同等の金額がかかることを覚えておきましょう。
管理手数料
リロケーションサービスには、管理手数料がかかります。管理手数料とは、自宅の管理にかかる費用です。リロケーションサービスでは、入居者の募集や家賃の集金に加えてクレーム対応など家の管理全般を実施します。
管理会社によるものの、管理手数料の相場は家賃×5〜10%です。管理手数料は、入居者がいる場合に毎月費用がかかります。
入居者が管理会社の指定する口座に家賃を振り込み、管理手数料を差し引いた金額を貸主へ入金するのが一般的です。
リロケーションサービスにかかる税金

ここからは、リロケーションサービスにかかる税金を、詳しく解説します。
固定資産税・都市計画税
固定資産税・都市計画税は、リロケーションサービスを利用中に支払う必要のある税金の1つです。固定資産税と都市計画税は、家や土地を所有する際にかかる税金のことです。
自分が住んでいなくても、固定資産税と都市計画税の納税は必要になります。ただし、リロケーションサービスを利用したからといって、固定資産税や都市計画税が増額されることはありません。
固定資産税や都市都市計画税が増額されるのは地価が上昇したり、家を増築し評価額が変わる時のみです。
所得税
リロケーションサービスを利用すると、所得税がかかることがあります。リロケーションサービスを利用して家賃収入があると総収入が増えるため、所得税は増額される可能性が高いです。
家賃収入は不動産所得に区分され、所得税の対象となります。家賃収入から必要経費を差し引いた後の課税される所得金額に応じて、税率が変わります。
国税庁によると、所得税の税率は5〜45%です。収入に応じて納税額が増えることを、覚えておきましょう。
住民税
リロケーションサービスを利用すれば、住民税も増額されやすくなります。所得税と同様に、所得が増えると住民税も上がる可能性が高いです。
住民税には収入に応じて計算される「所得割」と定額で負担する「均等割」があります。総務省によると、所得割にかかる税率は10%です。
住民税は総収入から社会保険や医療費といった控除が認められており、控除後の課税される所得金額に10%をかけた金額を納税します。
リロケーションサービスで家賃収入が増えるほど、住民税が増額される可能性が高いことを念頭に置きましょう。
リロケーションサービスを利用する流れ
リロケーションサービスを利用する流れは、次のとおりです。
- 管理会社を選ぶ
- 賃貸条件を決める
- 家の貸し出し準備を始める
- 入居者を募集する
- 賃貸借契約を行う
流れの1〜3はリロケーションサービスを利用する際に、貸主が行うことです。4と5は、管理会社に任せられます。
管理会社の選定は費用面のみならず、サービス面も確認し決めるのが賢明です。不在時に大切な自宅の管理を依頼するからこそ、自分の希望するサービスを受けられる管理会社を選びましょう。
また、賃貸条件とは契約期間や家賃などであり、入居者が決まりやすいよう管理会社と相談して決めます。
家を貸し出す前に、管理会社とリフォームの必要性を相談するのが賢明です。水回りといった設備やドアの開閉に問題があれば、貸し出す前に修繕することをおすすめします。
入居途中で家に不具合が生じた場合、管理会社に修繕内容や業者の選定を任せることになります。想定外の出費にもなりえるため、可能な限り契約途中で家に問題や不具合が起きないことが大切です。
リロケーションサービスでは、管理会社との連絡が密にあります。相談や連絡がしやすい管理会社を選ぶことも選択肢の1つです。
リロケーションサービスを利用する際の注意点
リロケーションサービスの利用を検討するなら思わぬ状況に陥らないよう、全体を把握する必要があります。そこで、ここからはリロケーションサービスを利用する際の注意点を、5つにまとめて紹介します。
入居者が決まらない可能性がある
リロケーションサービスを利用しても、入居者が決まらない可能性があります。管理会社に自宅の管理を依頼しても、条件やタイミングが合わないと入居者は見つかりません。
実際に、転勤が決まり自宅を貸す場合、2か月経過しても入居者が決まらないこともあるのです。
転勤で空けざるを得なくなった自宅を賃貸に出そうとして2ヶ月が経過したけどまだ入居者が決まりません。
引用:X
月の赤字がきつい…
リロケーション会社やる気なさそうだしどうしたらよいのやら…
リロケーションでは契約期間が限定的であり、長期間住み続けたい人にとっては選びづらい契約形態です。需要はそれほど高くなく、家賃や契約期間次第では入居者を見つけられないこともあります。
入居者が見つからないと家賃収入は得られないにもかかわらず、固定資産税などの納税はあり、経済的に苦しい状況になるのです。そのため、会社選びが非常に重要です。
空室期間にも費用がかかる
空室期間にも費用がかかることは、リロケーションサービスを利用する際の注意点の1つです。空室時にも管理を依頼するなら、費用がかかります。
入居者が決まらない期間が長ければ、室内清掃や庭木剪定などを実施して貸し出せるように自宅の点検や管理が欠かせません。
空室管理はオプションであり、希望しない限り費用はかからないものの、空き家の期間が長ければ検討が必要です。入居者が見つからない場合には費用がかさむことを考慮しましょう。
家賃収入を得たら確定申告が必要になる
リロケーションサービスを利用して家賃収入を得たら、確定申告が必要です。年間20万円以上の家賃収入を得ると、所得を申告し納税する義務があります。
家賃収入を得るまでにかかる次の経費は、控除が可能です。
- 固定資産税
- 損害保険料
- 修繕費
- 減価償却費
家賃収入から必要経費を控除した金額が、課税される所得金額です。必要経費を正確に申告すれば、節税効果が期待できます。
リロケーションサービスの利用で年間20万円以上の家賃収入を得たら、必要経費を計算して必ず確定申告をしましょう。
住宅ローン利用中は金融機関の許可が必要
住宅ローンが残る自宅でリロケーションサービスを利用するなら、金融機関の許可が欠かせません。住宅ローンは契約者が住むための資金を融資するものであり、賃貸で貸すと住宅ローン規約から外れます。
ただし、転勤などで一時的に賃貸で自宅を貸すことを許可する金融機関もあります。住宅ローン契約を継続しつつ、一定期間のみ賃貸で貸したい場合には金融機関に相談しましょう。
金融機関に相談せず勝手に賃貸契約をすると、年末に届く住宅ローン控除の手紙が届かないため、必ず発覚します。住宅ローンを支払い中の自宅でリロケーションサービスを利用する場合には、金融機関との相談が必要です。
貸主から途中解約ができない
貸主から途中解約ができないことも、リロケーションサービスを利用する際の注意点の1つです。定期借家契約で自宅を貸すと、貸主の都合で解約ができません。
定期借家契約では契約期間を定めて家を貸すため、期間満了まで契約が続きます。いかなる事情があっても、契約期間中は貸主の都合で途中解約はできません。
そのため、自宅を貸す際には契約期間を検討する必要があります。途中解約ができない前提で契約期間を決めて、不都合を生じないようにするのが賢明です。
リロケーションサービスの利用をおすすめする人・おすすめしない人
リロケーションサービスの利用を判断するには、おすすめする人とおすすめしない人を知り、後悔しないことが大切です。そこで、ここからはリロケーションサービスの利用をおすすめする人とおすすめしない人を紹介します。
リロケーションサービスをおすすめする人
リロケーションサービスをおすすめする人には、次のような特徴があります。
- 1年以上家を空ける人
- 家の管理に手間をかけたくない人
- 空き家の状態を控えたい人
リロケーションサービスでは、契約期間を決めて家を貸す形態です。3〜6か月といった短期間で貸し出してもリフォーム中の仮住まい程度の需要しかなく、入居者が決まらない可能性が高いです。
契約期間が1年以上あれば、学生の一人暮らしや単身赴任にも対応できます。また、入居契約やトラブル対応など不慣れなことに時間と手間をかけたくない方にも、リロケーションサービスがおすすめです。
契約や家の管理を代行するため、自分で行う必要がありません。加えて、家を空ける期間に入居者がいれば家の劣化を防げて、再び自宅で生活する際に安心で安全な暮らしができます。
リロケーションサービスをおすすめしない人
一方で、次のような方にはリロケーションサービスはおすすめできません。
- 家を空ける期間が不確定な人
- 家を自分で管理したい人
- 家の売却を検討している人
リロケーションサービスでは期間を定めて家を貸すため、自宅を空ける期間が不明の場合には、募集しづらい側面があります。思ったよりも早めに自宅に戻れたとしても、契約期間に貸主が途中解約することはできません。
また、リロケーションは家の管理を管理会社に依頼します。自分で家を管理したい場合には、そもそも向きません。
もし、自宅の売却を検討中なら、床や壁にキズがつくと査定が下がる可能性があるため、リロケーションをしない方が賢明です。家の劣化に気を付けつつ、高値で売却できるよう自分で管理することをおすすめします。
リロケーションサービスならテンポラリーハウスサービスへご相談ください

項目 | 詳細 |
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会社名 | テンポラリーハウスサービス株式会社 |
会社住所 | 東京都杉並区荻窪5丁目23-3 FKビル |
創業年数 | 平成3年5月 |
公式サイト | https://t-houses.co.jp/ |
家を空ける期間、大切な自宅を貸し出すならテンポラリーハウスサービスにご相談ください。
リロケーションサービスでトラブルが生じやすいのが、立ち退きです。契約期間以降も住み続けたい借主が退去を拒むこともあります。テンポラリーハウスサービスなら、建て替えやリフォームの仮住まいで利用する借主が多く、立ち退きトラブルが生じません。
また、提携する工務店やリフォーム会社などからの紹介で家を貸す場合が多く、借主の身元も安全です。安心で安全に家を貸し出すなら、テンポラリーハウスサービスにお問い合わせください。
まとめ
本記事では、リロケーションサービスについて解説しました。海外赴任や転勤が決まり、家を空ける期間が1年以上あるなら、リロケーションサービスがおすすめです。
家は定期的に換気しなければ、カビ発生の原因になります。また、使わなければパッキンが劣化し水漏れが生じたり、家の中に害虫が入り込むのです。
そのため、空き家にせずにリロケーションサービスを利用すれば、自宅での生活を再開する際に安心して暮らせます。テンポラリーハウスサービスなら、貸主の希望に応じた自宅の管理が可能です。
本記事があなたのお役に立てることを願っております。
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